自分の人生や、自分の幸せを考える事は
ごく自然な事だと思っていませんか?
何となく世の中に溢れる「自分」という言葉。
多くの方が、
自分を成長させ、素敵な人生を送るために生きていると思います。
しかし、自分ってなんでしょうか。
自分が何かわからないのに、自分が何かになるってのはどこか変ですよね。
実はこのホームページの中にも「自分の人生を」と書いていますが
私の言う「自分」とは世間でいう自分とは少し違います。
私が言う自分とは、あるような、ないような物。
もっとわかんないですよね。
なので今回は「自分とは何か」そして「自分のしたいこと」
という不思議な現象について話をしていきます。
人は変わり続けるもの
最近は原子や分子の世界で見ても
生命は構成要素を入れ替え続けて維持している事がわかっています。
動的平衡ですね。
馴染みのある言葉で言えば、
人は細胞の新陳代謝をして常に変わり続けています。
つまり
一年もたてば全く別のものになっている。
当然脳神経細胞も入れ替わるわけですから、
記憶だって正確ではないわけです。
こういう事を真面目に突き詰めれば
様々な構成要素は生命間で共有され
流れるづけていることになり
全ては宇宙。というスピリチャルな世界感も
原理上は正しくなります。
スピリチャルってのは
ある意味科学とも言えますね。
自分という虚構
多分多くの人は
人間なんて毎日別人だよ。とか言っても
信じられない!嘘だ!と思うかもしれない。
では、それを主張する主体はどこにあるのでしょうか。
そう、それが、
いわゆる「自分」というものです。
自分とは言葉で作った自己イメージの事です。
親や他人から言われた言葉を取り入れながら
ペタペタと貼り付けてきた名札のようなもの。
そして、
これら貼り付けてきた言葉こそ自分の存在なんだと信じていくこと。
これを
自己同一性(自我同一性)と呼んだりします
人間とは不思議ですね。
自分は確かにあるけれど、それは
無いものをあることにした。という映画のような世界観に過ぎないわけです。
ここを良く理解せず
自分がしたい事。と何気なく考えていると
言葉で作った脚本の中の「自分」を演技し続けることになります。
これは「セラピストがクライアントに何をするのか」
において最も大切なポイントでもあります。
▷今の自己イメージを強化するサポートなのか
▷自己イメージを解体し繋がりを取り戻すのか
です。
同じサポートでも、向かう方向が全く逆方向になるのがわかると思います。
つまり私が身体性に注目するのは
言葉のカウンセリングだけで何か満足を得たとしても、
それは単に演技が上手くいったということになるからです。
その中でも身体性を重視するのは、
自分のしたい事、
という強力な言葉の世界から離れるための、最も効率的な最初の手段になる。
ということです。