さて、今回はボディーワーク系の3つ目、コンタクトです。
繰り返しになりますが
sonomamaのボディワークの流れは3つ。
⓵呼吸（感情）のワーク
⓶筋肉（動き）のワーク
⓷表情、声（コンタクト）のワーク
です。
表情、目、声（コンタクト）のワーク
呼吸が深く、筋肉の緊張が正常に戻ると
全ての感情が動きと音で解放出来るという事です。
これで理屈上もうほとんど健康といってもいいかもしれません。
今ある苦痛を取りたいってだけであればもうセラピー終了です。
ですが、
実際は残念ながら
ほぼ全てのケースで終われません。
なぜなら
満たされたのはあくまで
自分1人の世界だけだからです。
現実の社会は人との関わりで成り立つ物。
人間は社会の生き物です。
人は人との間で成り立っているから人間と呼びます。
社会の中で自分が自分でいれるのは、他人との関係があるからなんですね。
ですから、
社会で幸福に生きるには
相手に関わっていく（コンタクト）する力が必要です。
ワークでは、
他人の前で不安がなく、安心した自分で関わっていく力
を取り戻していきます。
他人との関わる時に重要なのが
表情、目、言葉（声）です。
簡単そうですが、
ここは上手く練習したからといって
出来るようなものではありません。
やってみればわかりますが
顔とか声とかって、
意識でコントロール出来ない筋肉があるからです。
頑張って笑っても
無意識に顔が引きつっちゃうので
苦笑いとかになっちゃいますよね。
本当に心から安全や安心を感じてないと
無理なんです。
なので
この段階で併用して行っていくのが
座布団を使ったイメージワークです。
誰か相手を空の座布団に置いて、
模擬コミュニケーションみたいな事をします。
ゲシュタルト療法ではエンプティチェアと言います。
投影などに気づく、
とても効果のあるアプローチですが
※投影についてもついでに書いときました。
慣れていないと座布団に喋る？嘘やん！？
そんなん「難しい」「恥ずかしい」
とか思考が邪魔をしますが
ちゃんとやると、本当に色んな事を感じますよ。
椅子に話して泣きじゃくってる
私の証拠写真があったので載せときます（笑）
それでも難しい方は、
私がちょっと小芝居をしたりして
やりやすい環境を作ります。
サイコドラマ（心理劇）っていう療法が
ある位ですから、
これもちゃんと効果のあるものですからね。
私はこれまでいろーーーんな
人や物になって来たので結構上手いですよ（笑）
ワークは深刻になり過ぎる必要はありません。
一緒に身体を使って遊んでみたり
相手を傷つけないギリギリのラインを試してみたり
安心した時ってどんな、
感情、動き、表情があるのかを沢山経験して
身体全体で思い出していくようなものです。
今の自分って
人や環境と対面した時に
どんな反応してるのか
どんな不安があるのか
を体験し、気づいていくんです。
そして
このワークは、これまでやって来た
呼吸と感情、筋肉と動きがめちゃくちゃ活きてきます。
逆に呼吸や動きが中途半端な状態だと、
本当に中途半端な結果になりますので
ワークに入るまで丁寧に準備していきます。
通っている人は知ってるはず。
来た当初は毎回しつこーく
毎日動きや呼吸をやって下さいねー！
どうかお願いー！って伝えてますよね。
やるとやらないとでは全然進み方が違うので
お願いしているんです。
何十年の習慣が数回のワークだけで
変わるってのは中々難しいですから。
このプロセスは
ポリヴェーガルで言うと
腹側迷走神経（社会神経）を育てていくプロセスです。
他人に対して安心して表現したり、支えを感じたりして
腹側モードを体験していってもらうわけです。
これを体験したら完全回復。かもしれません。
ただ最後に忘れずに伝えたいのは
やっぱり
怒ったり逃げたりする
交感神経と
たまに自分の世界に引きこもるための
背側モードが
ちゃーんと回復してからの方がいいです。
これは私の経験から言える事です。
現代は理性主義的ですから、
とにかく安全安心の場ですよー。
大きな感情出したらあかんよー。
って風潮になっていて
身体が閉じてる人がめちゃくちゃ多いんです。
確かに素晴らしい価値観ですが
子供の時から
怒ったり、泣いたり、引きこもったり
出来なかった人は
怒っちゃダメ！
泣いちゃダメ！
自分だけの世界はダメ！
ちゃんと皆にとって
安全なあなたでいましょう！
と言われてる様なものです。
それを頑張っても
安全な自分をやらなきゃ！ってなって
また感情を抑えて動けなくなります。
本当に安全ってのは
自然に素直な気持ちを表現したり
嫌な時は引きこもってみても
人間関係？
色んな人いるけど
まあ面白い人達に囲まれて楽しいよー！
位のもんです。
安全なんてわざわざ言葉で確認しない世界。
そんな世界を体験すると
何か懐かしい気分だなー。
って思うかもしれませんよ。