性格は変わる・性格の鎧と形成のプロセス

2024.10.28

身体心理療法のルーツは

身体心理学、身体心理療法、心身医学の父とも言われる
ウェルヘルムライヒが初期に発見した
筋肉の鎧、性格の鎧という概念です。

前回は筋肉の鎧について話しました。

トラウマと鬱の症状(不動化するからだ)

 

続いてもう一つの鎧、「性格の鎧」について話します。

基本的に身体と心の不調はこの2つの鎧によって起こっています。
前回話したように、
筋肉の鎧は、筋肉と呼吸の抑制によって自己の自然な感情を抑える働きです。

一方、
性格の鎧は社会や他人に対して柔軟性の欠けた反応のパターンで
自己の自然な感情や欲求を抑える働きの事を言います。

神経質、頑固、幼稚、無口、受け身、過ぎたりするわけです。
これが更に過度になり過ぎると、
日常から離れて非現実的な世界に引きこもり、現実との関わりがほとんどできなくなります。
統合失調症と診断される方はこの状態の方が多いかもしれません。

筋肉の鎧にせよ、性格の鎧にせよ
素直な欲求を抑えるという意味では同じ目的です。

別々に分けられるものではなく、地続きになっているようなものです。

あまり考えを重視しない子供の頃には筋肉の鎧化を使い続け
賢い大人になると色んな情報を取り入れ、社会適応のための性格の鎧を作っていきます。

本来、性格は

▷自分は○○な人間になろう
▷○○な時は○○と振舞おう

など社会の中で自分を守るためには必要な物です。
良い感じに使っていれば、柔軟な性格で人間関係を上手くやっていけます。

しかし

筋肉の鎧によって、大きな感情を抑え込んでいるとに過度に偏った性格が生まれてくるわけです。

ここで重要なポイントは
もし性格のパターンが上手くいったとしても
実は素直な感情と真逆の性格になっていることです。

感情を抑えるために作った性格を必死に続けていると
リスクはないけど、ずっと満たされない負のループに陥ってしまいます。

本当の気持ちと真逆のことですからね。

ですから、性格への取り組みは、
今持っている正しさや秩序などを促進すると逆にどんどん苦しくなるといった現象が起こってしまいます。

まずは、今までの自分の正しさ、価値観を一度脇に置きましょう。
どんな些細なことも、まるで初めてのことの様に見たり聞いたり感じたりすることです。

代わりに、積極的に発見していくことは
今自分がしている過剰反応のパターン

▷○○において失敗することはどうしても避けたい
▷○○な人や場面はとても苦手(好き)

などに目を向ける作業をしていく事で、素直な自分に出会う事が出来ます。

ただ、これをやる時に一人で考えを巡らせても
それは今の性格がやっている事なので、とても難しいものです。

sonomamaでは、座布団を使ったワーク、夢を再体験するワークなどを行い
性格の背景にある本当の自分の欲求に気づいていきます。

過度に苦しい性格で生きる事をやめて、柔軟な性格で楽に生きていきましょう。

PAGE
TOP