満たされるコミュニケーション

2025.01.14

コミュニケーションには大きく分けて2つの形態があります。

会話と対話です。

会話とは、人や事柄について話すこと。
対話とは、自分の事について話すこと。

です。

上手く話せない、口下手、と思っている方は、この違いを理解することで
何を意識すれば、不満のない活き活きとしたコミュニケーションが出来るのかがわかります。

コミュ力の落とし穴

会話能力は、コミュ力の高い人、知識の豊富な人のように臨機応変に色々な話が出来るような人です。
憧れの対象にはなりますが、内面的な不満が多い傾向があります。

それは、コミュニケーションの中に「自分の想い」が含まれず、満たされることがないからです。
後になってモヤモヤしたり、愚痴っぽくなるのは、こういったシンプルな事が根幹にあります。

カウンセリングやセラピーで典型的な失敗と言えば、
長時間の会話で中身のない時間になってしまった。なんてことだったりします。

会話はとても楽しいものです。リスクを負わず、○○について話し続ける事が出来ます。
ですが、それは自分の本当の感覚や想いを現わしていないもの。これを覚えておく必要があります。

会話に偏る社会

「情報のやり取り」や「決まり事」の多い社会では、自分の想いを表現する機会がとても少ないものです。
他人の価値観を取り入れ、嫌われないよう、あるいは普通であろうとすることにエネルギーを向け過ぎてしまいます。
リスクのない会話が増えるのはそのためです。

しかし、○○について話す会話で感情を隠していると、不満や恐怖が増していくことになります。

会話は、相手の本心が見えず「お互いに相手を調査する」という特徴を持ちます。
相手の言葉の裏側へ侵入し(あるいは侵入されたと感じ)互いに相手を解釈し、意味づけしようとします。

「こう言っていたのはきっと○○と思っているからに違いない」などと他人をジャッジし、空想的な不安や不満を作り続けていくことになります。

こういったやり取りは誤解を生み、人間関係を崩し、当然上手く話せない方が生まれてくるのは必然です。

対話は感情の交流から始まる

対話は、お互いの感情表現のある関係からのみ起こります。
その関係が生みだす繋がりや共感こそが真の人間関係です。

マルティン・ブーバーが「我-汝」と表現した、根源的、直接的、人格的関係のことです。

そして、この関係に必要な事は、自然な自分の感覚や感情を相手に伝える能力です。

良く責任を持った発言などと言いますが、
対話力とは感情を伴った反応が出来る能力を指します。

日常で良く見かける、知っている事を引用したおしゃべりとは真逆のこと。

この力は、気づきの能力、表現する能力、調整力(言葉にする)が必要です。

somomamaでは

ゲシュタルト療法による、今ここにある自分の感覚への気づき
ボディサイコセラピーによる、身体に閉じ込めた感情の解放
イメージワークや、グループワークによる他人と関わる能力の向上

を行う事ができます。

複数人でのコミュニケーションワークも受け付けていますので興味のある方は是非体験してみて下さい。

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