生きるとは不快を受け入れる事

2024.11.27

セラピーは生きる意味を再構築する場と言えます。

ですが、それは
生き方について考える場というわけでもありません。

どう生きるのかよりも
どんな心の在り方で生きるのかが重要だからです。

一般的には

仕事で成功者になるために
家庭で幸せになるために
人生を健康に生きるために

のようなことだと思います。

そうなるために自分を修正し、改善する事。

スモールステップで
PDCAサイクルで

なんて言葉は社会では
耳にタコなほどよく聞きます。

これらは確かに前に向かい行動する事を現しています。

ですが、良く考えてみれば

生きるとは、死に向かう事です。
人間の死亡率は100%ですから。

本当に何かに向かうのであれば
必ず訪れる死を受け入れる事も必須です。

人生は
生まれ老い病み死んでいくもの。
生老病死でありこれが自然の原則です。

そういう意味で、
現代の多くの人は

死や不安を感じる恐怖に恐怖し

死や不安を感じないように生きると言う
叶わない幻想にエネルギーを向けすぎているのかもしれません。

成功の裏には敗北感があり
前向きの裏には後ろめたさがあり
健康の裏には不健康な姿がある。

現実はそういうものです。

その現実を含めた両面を受け入れた時、
どう生きるのかも見えてくる。


幻想の中の理想を見ず

現実の中で生きる力を感じ
生きる意味を見い出すこと。

その在り方があれば
不安は生きるためのエネルギーになります。

不快とは本当の快を目指す唯一の動力源です。

人生に根づき、力強く生きるとはそういう事です。

sonomamaセラピーの本質は
理想を追う事でもなければ
治す事でもありません。

症状を緩和し、現実の不安を感じないように
出来る環境は世の中に溢れかえっていますし
私なんてお役御免です。

それでも続けているのは
現実にある苦しさに正しく触れていく事が
多くの効果をあげてきたからです。

準備に必要なことは、
知識や理想、方法では無く

向き合う勇気と覚悟、それさえあれば十分です。

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