心理的ストレスからくる症状で最も多いのは、
寝れない、寝た気がしない、起きられないと言った睡眠に関するものです。
症状の原因には、食事(糖分、小麦、植物性の油)や生活習慣もありますので、
それを見直しても改善しない場合は、ストレスが起源であると考えて良いと思います。
ストレスの場合、寝るための方法や起きるための方法では、原因に触れる事が出来ません。
呼吸法、マッサージ、アロマなどは効果があります。
ただ対処療法の域を出ないので原因除去にはなりません。
注意が必要なのは睡眠導入剤です。
睡眠薬の多くは脳の機能を一時的に低下させ失神している状態を作ります。
脳波はベータ波が優位になり睡眠とは呼べないものです。
寝ても身体が休まらないので、いくら寝ても寝たりないと言われる方もいらっしゃいます。
最近は新しい薬も出てきているようですが、こちらも原因除去にはならないので、
依存や副作用のリスクを考えると一次選択としてはお勧めできません。
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ストレスや症状をそのままにしていると
最後は、起きようとしても身体が動かない。という状態になっていきます。
そうなる前に心や身体のケアをしていく事をお勧めします。
ストレスで寝れない原因
最も多いのが「寝れない」症状です。これは交換神経の過剰反応が続くことです。
人は心理的なストレスがかかると、防衛のために心身を緊張させ、交感神経を過度に働かせます。
驚いた時、心拍が上がり身体中が反応するのと同じです。
身体には時間や空間が存在しないため、ストレス反応は常に現在の自分の中に残り続けます。
どれだけ頭で考えても、環境を変えても、
身体は無意識に同じストレス場面を反復体験し常に緊迫状態になります。
落ち着くはずの寝床で寧ろ興奮が止まらなくなるのはそのためです。
緊急事態の身体にとっては、
副交感神経神経(休息の神経)を働かせて休むのは危険な状況です。
こういった寝れなくなる症状は、初期に多いものです。
ストレスで「起きれなくなる」原因
ストレス下に居続けている場合、
ストレスに対抗できず生体反応としてシャットダウンが起こります。
背側迷走神経という神経回路が活性化している状態です。
心と身体が解離し、自分が自分でないような感覚になります。
神経系の働きはこちらを参考にして下さい。
朝起きれない事や、身体が動かなくなる状態はストレスを放置した末に起こることが多いです。
もう一つの原因としては、急激なストレスを抱えた際に起こる場合です。
どちらにせよ、カウンセリングや心理療法でストレスの原因に向き合う事で改善することが出来ます。
ストレスに対する耐性は、幼少期からの環境によって様々です。
悩みや苦しさに、大きい、小さいといったことはありません。
その人にとってどういう体験なのかによって決まる事です。
こんなことで、、と後ろめたい思いをする必要は決してありません。
些細なことから思わぬ気づきが生まれることはとても多いものですから
何か感じる事がある方は、話してみる事から始めてみてはいかがでしょうか。